悪徳商法

2008年12月10日 (水)

振り返る勇気

 

生活クラブ生協 というカルト団体がある。毒ギョーザ事件で随分注目されたようだ。 遺伝子組み換え作物と石鹸・合成洗剤問題で、非科学的な誇張を垂れ流しているわけだが。「疑わしきは排除」なんて言っていたら、本当に喰うものなくなって飢え死にするぞ。組合員の殆どが女性だという。 主婦的な安心感覚(こういう括りは非常に失礼だが)と、科学をかじった者のリスク感覚とは、そうとうにズレがあるようだ。

 殊に、「石けん運動の今」 って、アナクロきわまる。まあ2008年の活動ぶりが見当たらないから、停滞しているのかもしれないが、シンポジウム のパネラーは、「買ってはいけない」の渡辺雄二に、あの「環境ホルモン濫訴事件」 の原告代理人の一人、中下裕子弁護士 か。

 生活クラブのカルトぶりは、元生協職員・渡辺宏氏の「安心!?食べもの情報」 で取り上げられている。

メールマガジン385号

 生活クラブ流の宣伝が、加入している人に混乱を引き起こしているということですね。「遺伝子組み換え」作物が毒であるかのような宣伝はやはり行き過ぎであると思います。

 問題としてとりあげるのは結構なんですけれど、毒というのとは違うでしょう。

 遺伝子組み換え作物については、いろいろと話題がありました。この技術を使って「農業界のマイクロソフト」になろうとした馬鹿な企業
(注:モンサント社)のおかげで必要以上に悪く思われてしまったのは残念なことでした。

 しかし、一般的な育種でも、放射能による突然変異や、細胞壁をなくした状態での細胞融合など、似たようなものではないかと思う技術が使われているのですから、遺伝子組み換え技術だけを特別視する理由はありません。

 一般の農作物が安全性の検査などされていないなかで、徹底的な安全性審査を受けた遺伝子組み換え作物の方が安全性が高いという見解もあるくらいですから、とにかくこのことについて心配は無用です。

 生活クラブの人とは、一緒にニューカレドニアに連れて行ってもらったこともあり、あまり悪口をいいたくはないのですが、やはりこの宣伝は行き過ぎであると思います。

 いつのころからか、一部の生協は社会の現状に対して、不安をあおることで自らの宣伝をしようとするようになりました。

 最初はたぶんチェルノブィリの原発事故だったと思います。産直のお茶から放射能が検出されたと称して廃棄処分し、宣伝効果をあげたことがありました。

 所沢のダイオキシン誤報事件でもそうでしたが、お茶のように乾燥してしまうと、重量あたりの比率は大きくなってしまうのです。だから生の状態では問題なくても、乾燥した後は大きな数値が出てしまいます。これを利用したのですね。

 その後、ダイオキシン、環境ホルモン、電磁波などいろいろと手をつけましたが、どれももう一つヒットせず、唯一遺伝子組み換え作物についての宣伝がある程度効果を上げているというところです。

 私はこれを「マッチポンプ作戦」と名付けていました。電磁波が危ない、などという宣伝をするときは防除グッズとか、電磁波測定機器とかを売って儲けようとしましたので、人のことは言えないのですけれどね。

 ホットケーキミックスについては、心配なら使うのをやめなさいという単純な見解があります。そもそもこうした高度に加工したことが前提の食品について、このような心配をすることはあまり意味がありません。

 そもそも、添加物を使わないホットケーキミックスというのは、形容矛盾というものです。小麦粉にあらかじめ必要な添加物を加えたものがホットケーキミックスなのですから。

 安全かどうかという事実の問題なら、何も問題はありません。

 心配かどうかという心の問題なら、心配になった時点ですでに問題なわけです。この心配を解消する手段はとりあえずはないわけです。

 その上で、心配を事実を調べることによって解消しようとするか、心配なものは避けて通るようにするか、どちらかの手段をとることになります。

 もちろん私は前者の立場ですから、事実を見れば安全性に問題はないと言っているわけです。

 しかし、このことで心配が解消するかどうかは人によって違います。心配が残るようなら、避けて通ればよいのです。ホットケーキミックスを使わなければ困るようなことはないはずです。もし困るようなら、その方が私には心配です。

 ただし、避けて通るというのは、とりあえず目につくところは回避するということで、本質的に避けることはできないことは認識しておくべきだと思っています。目に見えないものまで本気に心配をはじめるようなら、これはもう病気というものです。

 目に見えないものは避けなくてよいのかなどと追求して、最後はすべてを教祖様にすがるように持っていく、宗教屋の手に落ちないように注意してください。

 生活クラブなどの宣伝手法を私が批判するのは、こうした手法が本質的に詐欺師やカルトに道を開くものであるからです。彼ら自身がそういうものなら批判しても仕方ないのですが、昔の仲間ですので、そこまで腐敗しているとは思いたくないのです。だからこそ、いい加減にしろといいたいわけです。

メールマガジン387号

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 はじめまして。先日からメルマガを読ませていただいております。大変興味深く、ありがたく思っています。

 ところで、今回生活クラブについて話題がでていましたが、どのような点が”腐敗”と思われるところなのでしょうか?

 現在、加入を検討していたため、気になってしかたありません。もしよろしければ、教えていただければと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 生活クラブが言っていることが、ある人から見て間違っていたとしても、「腐敗」と言われる筋合いはありません。そう言われるのは、ある意見を(ウソと知りながら)自分たちの運動のために利用しているときです。

 その件に関して知識のある人には信じられないかもしれませんが、幹部も含めてほとんどの人が実はその意見(ここでは遺伝子組み換え作物に毒があるようなこと)を本当だと
信じているのです。

 したがって、私はやっていることは間違っているが、腐敗というほどのものではないと思っています。前回紹介した方のご意見では、「お馬鹿さん」などと言われていましたが、私はこれには同意します。

 似たような意見が以下のお便りです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 生協の一部の人は、最近でも、イリーナ・エルマコヴァ氏の講演ビデオを会報に乗っけているのですね。

 この講演の疑惑については、以前に取り上げられているので十分ご存知だと思います。

 とんでもない、講演会ですが、主催した生協側では、今でも、この講演内容は誤りではなくて、正しい内容であったと認識しているように捉えられます。

 遺伝子作物に毒性があることを知らしめるためには、科学的に正しいとは思えない理屈であってもこれを利用して、広報すべきだとの意思を持っているものとしか考えられません。

 
まるでカルトのやり方です。 目的を達成するためには手段を選ばず、あるあるの捏造と全く同じ構造です。社会的正義を無視するやり方です。 

 この講演会の主催者である生協が、単に誰かに操られた「おばかさん」ではなくて、遺伝子作物追放に燃える強い意志を持った「狂信者」であることを知らしめる必要があろうかと思います。

 「安心!?食べ物情報」と名づけたメールマガジンを発行されている主催者としては、その出身が生協であろうとなかろうと、この事実を無視することは好ましいことではないと思います。 一部生協の運営者は、その使命を履き違えているとしか思えません。 

 私は、遺伝子作物は使いようだと思いますし、遺伝子作物が毒物とは思いませんが、遺伝子作物が毒物であると信じることや、その危うさを指摘することを否定するつもりはありません。しかし、正しい議論を通じてこそ、その正当性が納得させうるものだと信じて
います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さきほど「知識のある方」という書き方をしましたが、まさにそういう人のご意見ですね。どうしてこんなインチキを持ち上げるのか理解できないところです。

 彼ら(生活クラブをはじめとする、こういう運動をしている人たち)が、どうすれば科学的な知見を受け入れることができるのか?ということになると、やはり難しいように思います。

 私の感想では、彼らは事実に関しての知識はないのですが、政治的な「思想」はあって、それを単純な知識の上位に置いているので、下々の係わるような単純な事実関係の認識は軽視してしまうのです。

 そのために賢い人だし、食品を扱う仕事をしているのに、食品に対する現実的な知識を持ち合わせていない、という奇妙な構図になってしまいます。

 ほとんどがそうした「無知」ですが、その中で本当は知識がありながら運動のためにこれを利用しているデマゴーグがいるのかどうかについては私にはわかりません。いずれにせよ、やっていることはおなじで、間違っていることには違いありませんが。

 あと渡辺氏、前にも取り上げたことがあるが、 生協界では中西準子氏の名前を出しただけで白い目で見られたのだという。引用を交えて取り上げている。

メールマガジン244号

 当時は協石連に代表される、いわゆる消費者運動と中西さんの関係は良好だったのですが、その後の時代の流れで、(詳しくは知ませんが)今やあまり良好ではないようです。私は何度も協石連の大会に参加していますが、納得できる話を大会で聞いたのは後にも先にもこれ一度だけです。中西さんの話は数字に裏付けられ、事実を追求するものでした。それに対して、他の人の話はみんな、先に思想があるのですね。いくら立派な思想でも、それをただ語るだけでは単なる思いつき、思い込みです。

 運動を発展させるためには、そういう思いつき、思い込みを広げていくべきだ、という考えがどうしてもあるのです。
中西先生が運動サイドのインチキやごまかしを見逃してくれない
ため、今や彼らはかつての行政と同じ、悪口を言う側にまわってしまいました。中西さんはこう語っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 もともと私は、下水道のことをやっていたときも、公害問題をやっていたときも、ある程度の経済的なことを考えなければ意味が無いと考えてきましたし、経済的な裏付けが無ければ実現しないものだと考えてきました。

 ところが、生活が豊かになってきたせいか、
自分の健康リスクのようなものを削減するためにはいくらでもお金を掛けてもいいとか、環境のためなら無限にお金をかけてもいいとか、そういう議論が出てきました。

 そこで、今度私はそうじゃないですよと、環境リスクにしても何にしても、ある程度経済的な負担をどれくらいにするかということを考えなくてはいけない、と言うわけです。

 何よりも世界全体でいえば、途上国の人は貧しくてどんどん命を失っているという現実があるのに、
先進国が自分たちのちょっとしたリスクを削減するために猛烈なお金をかけるというのは納得が出来ない、という思いがあって、もう少し合理的な環境対策が出来な
いかと提議するようになったんです。

 そうすると今度は、市民が先に行ってしまって私が遅れたのか、どっちが先に行ったのかわかりませんが、市民運動から批判されるわけです。環境至上主義という感じの市民運動が多いですから、反動みたいに言われることがすごくあります。

(略)

 下水の場合、一般的に市民運動は、下水処理場建設反対運動みたいなものから出発するんです。私なんかはそうではなくて、もっと良い下水処理場を作ろうという立場なんです。もっと良い河川計画を立てようとするわけです。

 今有る案に反対するのは変わらないけれど、全体としてこの案がいいですよと、対案をつくるという考え方で反対をする。理想の形が違うんです。一緒に見えても違うものになってきているわけです。

 だから市民運動に関しては、
一点突破的な、反対だけすれば良い、自分のとこだけこうなれば良い、という感じから卒業していないなという気がします。

 この30年で市民運動が盛んになって来ましたが、全体を見て、

国はこう治めるべきだよ、というような論理の体系を提供しているような市民運動は無い
な、という気がします。

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/YNU_intarview.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------


 どんな運動も、自ら振り返り検証し、合わない部分は時代に合わせて変えていく勇気が必要だ。思想先行科学欠如、スローガン自体が自己目的化すれば、容易にカルトに堕ちる。

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2008年8月25日 (月)

「活性ゼオライト・デトックスサプリ」なるものの体験談商法に宣戦布告す

 いろいろあって、しばらくブログの更新を止めていたが、もうこれだけは言っておかないと、検索に引っかかるようなところに書いておかないと死ねないと、戦う覚悟を決めた。

 発端は、例によって(?)mixiのコミュニティでのやり取りである。アクセスできるのはmixiの会員に限られるが、問題のトピックへのリンクを張っておく。

【デトックス~有害ミネラルの解毒】毒はどこから出る?

 この中で、「デトックスサプリの、液体活性ゼオライトという物でデトックス」し、「母子でこのサプリと、モンドセレクション金賞の青汁、そしてたっぷりの野菜とで、アトピーがすっかりなくなりきれいにな」ったと投稿している人物が現れた。別に、解毒で自然治癒 ~ゼオライト~という非公開承認制のコミュニティを運営しており、そちらに誘導しようとしている。そのコミュニティでは「ご購入されたい場合も、私までご連絡下さったら私が全てお手続きいたします」と謳っており、当人のプロフィール、私はアクセスブロックされて現在は見ることが出来ないが、「ハワイで出会ったゼオライトを、日本の皆様に紹介するお仕事をしてい」る、と書いていた。つまり、「液体活性ゼオライト」とやらを、自ら商売として扱っているわけだ。下記のウェブサイトを運営している。

デトックスサプリ★液体活性ゼオライト★重金属・化学物質・放射性物質・ウイルス・菌などの解毒(活性化液体ゼオライト)

 コミュニティでのやり取りを通じて、体験談のオンパレードであり、根拠が示されていないこと、特商法表示がない等を指摘したが、およそビジネスに携わる者とは思えない、無責任な発言の繰り返しであった。

「『注意しながら(笑)』ゼオライトコミュの、色んな方がご自身で書かれた体験談をご覧になって判断して下さい」

「『驚く結果が出る』というのは別の方のコメントですので私は責任は持てませんが

「実感された方が体験談を書かれて、それをコミュ内でシェアしているだけ」

「体験談は体験談にすぎない。でも、解毒効果に関しては科学的に証明されています」

「特定商取引に基づく表記ですが、あなたのような悪意に満ちた人がいる世の中で、住所を載せることが本当に怖いのですよ。ただ法律ですから仕方ありませんが」

 要するに、他人の体験談だから、それを他者に広めることも、ましてやそれをネタに商売することも、自分の責任ではないという態度である。

 もし万が一にも、自分が扱った商品を服用したことで、重篤な健康被害が出たとしたら(ありえない話ではない)、どう責任を取るのだろうか。もし訴えられたら、どうするつもりなのだろうか。

 問題のサイトは、薬事法に抵触する広告と見なされる可能性が極めて高いと考えられる。

 厚生労働省通知「薬事法における医薬品等の広告の該当性について」(平成10年9月29日)

  1. 顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること

  2. 特定医薬品等の商品名が明らかにされていること

  3. 一般人が認知できる状態であること

 サイト上から、メールで商品の注文を受け付けている。よって、件のサイトは、商品販売を目的とした「広告」と見なせる。書籍の監修者として名前を出していた大学名誉教授が書類送検された「アガリクスバイブル本事件(史輝出版事件)」がいい例。体験談を発表することに関しては、表現の自由との兼ね合いもある。だがこの事件では、問題の書籍に、アガリクスを販売している企業の連絡先が明示されていて購入が可能だったことから、違法広告と見なされて摘発されたわけだ。

「アトピー」「花粉症」といった疾病名を出したり、「解毒」といった表現が、体験談の形を取っていても薬事法上問題である。特にアトピーに関しては、「アトピービジネス」批判も出ているとおり、魑魅魍魎が跳梁跋扈している世界だ。アトピーに関する効果を謳うものは疑ってかかるべきである。

 何より腹立たしく、私が戦う覚悟を決め、ここに記そうと思ったのは自閉症に関する体験談を標榜していることだ。

 友達のとこに自閉症の子がいます。
 その子は、大量のサンプリメントを服用しております。
 (治療に通ってお医者より出されています)
 解毒のステップもあり悩んでおりました。

 そんなときこれに出会って・・・
 親が飲んでみて・・・飲める(感激)ぴかぴか(新しい)
 子供も平気で飲んだので、私のを1本わけてあげました。。。。
 5滴2回、3回、4回、時には10滴1回、回数は子供のそのときの状態で
 飲ませておりました。

 あと、
奇声がすごい冷や汗 サプリメント服用からは減っていたんですけども・・・
 飲んで数日後・・・
 それがなくなったと報告が・・・彼女感激!!揺れるハート

 公文での勉強も、
落ち着いてできるだけでなく
 服用2週間後、1週間お休みしていましたが、

 覚える力がUPしていると先生の誉められ喜んでおりました。
 親から見ると微妙な変化ですが???
 他人様からみるとすごい変化らしいです。

 

 発達障害をもった子供を持つ親を食い物にするものであり、極めて悪質と言わざるを得ない。この人物にコミュニティで、自閉症に関する記述を突っ込んでみると、

私が結び付けているというわけではなく、ワイオラ社で自閉症の改善の体験談があり、それを紹介したまで」

だという。

 自閉症の水銀誘因説と、“キレーション”から出てきたと思われるが、これに関して、日本自閉症協会が、「科学的な根拠が得られて、安心して使用できる方法がみつかるまで、慎重な対応が必要」という見解を出している。

 mixi日記のコメントで教えていただいたのだが、「何度も自閉症関連のコミュで、マルチポストして、ほとんどが無視、削除された」人物だという。

 悪マニ等の悪徳商法サイトを長いことウォッチしていたが、私はマルチ商法、それも特定の企業に関してはさほど詳しくなく、あまり積極的にはコメントしていなかった。

 問題の「液体活性ゼオライト」とやらを扱っている「ワイオラ」は、「レクソール」の幹部だった者が設立したということである。「レクソールで破れた夢よもう一度」ということらしい。

 現時点で日本法人も代理店もなく、個人輸入。個人輸入の「健康食品」というものは危ないと思う。過去、中国から個人輸入した「健康食品」では死者も出た。個人輸入、それも、今回問題の人物のように、責任感が希薄な素人が扱っているのでは、繰り返しになるが、万一の場合、どうするつもりなのだと思う。

 もし、「液体活性ゼオライト」を服用して変調をきたした場合、直ちに服用を中止して医師の診察を受けるべきである。

大阪府健康福祉部薬務課 医薬品流通グループ

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2007年11月29日 (木)

サンヨーメガに業務停止命令

「血さらさら」マルチ商法 神戸の会社に業務停止命令(神戸新聞)

 経済産業省は二十八日、特定商取引法に違反する行為があったとして神戸市中央区北野町三の健康美容器具販売会社「サンヨーメガ」に六カ月間の業務停止命令を出した。医学的な根拠がないのに「血液がさらさらになり、脳梗塞(こうそく)に効く」とうたって四十万円近いイヤホン型の器具を販売、連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)に勧誘していた。

 購入した会員数は主婦を中心に全国で延べ十一万人を上回り、売り上げは昨年六月からの一年間だけでも約五十五億円に上るという。

 近畿経済産業局によると、サンヨーメガは一九九七年設立。二〇〇一年ごろから、会員に知り合いを呼び出させて器具を販売し「人を紹介すれば元が取れ、確実にもうかる」と、事実と異なる勧誘を繰り返していた。断る客に対し、二時間以上もしつこく勧誘を続け、契約させたケースもあった。

 全国の消費生活センターに寄せられた苦情は、〇四年度以降の三年間で約千三百件に上るという。

 サンヨーメガは「担当者がいないのでコメントできない」としている。同社は法人税を脱税したとして昨年、大阪国税局から告発されている。

(11/28 19:54)

 経済産業省の発表はここ。

連鎖販売業者【(株)サンヨーメガ】に対する業務停止命令及び指示について(PDF)

 経産省が公表している事例をお読みになっても分かるとおり、アポイントメントセールスの要素をも含むものでもあり、数あるマルチの中でも、極めて悪質なものと見てよい。商材は単なる音楽プレーヤーだが、これを40万円弱で、「健康美容機器」と称して、医療機器の承認もないのに、脳梗塞やパーキンソン病が治るなどと、体に対する効能効果を謳っていたわけだ。

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